第12章|大阪編③ 転落クビ宣告

転落と絶望、そして終焉


12-1 同居人

 私は弁天町に住んでいたが、
東京時代にお世話になった先輩と同居していた。

 その先輩は、急に大阪行きが決まり、
部屋の保証人が見つからず困っていた

 私の部屋は2部屋あったため、
人肌脱ぐことにした。


 私はその先輩を、
昔から「師匠」と呼んでいた。

 師匠の夜間対応を見ながら、
少しでも貢献できればと思っていた。

 本当に、
心からお世話になった人だ。


 しかし――
会社が違うという現実が、
2人の間に亀裂を生んだ。

 結局のところ、
あの狭い職場は「生き残りゲーム」の場だった。


 他のメンバーも含め、
とにかく愚痴が多かった。

 師匠は結局、
1年半、その部屋に居続けた。


 だが、この出来事をきっかけに、
私は一人暮らしを始める。

 そして――
また、あの存在Xが忍び寄ってくる。


12-2 大阪生活 終焉

 仕事自体は順調だった。

 しかし、
師匠との亀裂をきっかけに、
周囲のメンバーにも不満を抱くようになった。

 花王の部長に、
少しだけ相談した記憶がある。


 それからだった。

 職場でのパワハラが始まった。


 全員から無視され、
夜間対応のシフトでは
私を寝かせない作戦が取られた。

 意味の分からない説教も続いた。


 おそらく――
飲み会の席で花王の部長が、
師匠にこう言ったのだと思う。

「善福くん、やっちゃっていいの?」

 師匠は、
即答で「いいです」と答えた。

 孫請けであることがバレた
それが原因だったのだと思う。


 そこから、
不思議な出来事が立て続けに起こる。


 ドアを開けると、
見知らぬ変な人が立っている。

 職場の玄関では、
私を見て叫び、逃げる人がいる。


 家に帰っても、
「夜間の電話が鳴るのではないか」と
ビクビクして眠れない。

 周囲から、
変な声が聞こえてくる。


 存在Xが、再び復活した。


 ヤツは、ずっと語りかけてくる。

 私は、
形のない何かと話し続け、
全く眠れなかった。


 3日間続き、
4日目――

 私は爆睡し、
完全に寝坊した。


 気づくと、
リーダーが起こしに来てくれていた。

 そして――
その瞬間で、契約は切れた。


 責任を取る形で、
大阪の会社からもクビを宣告された。


 私は泣きながら、
母に電話した。

 母は、
静かに言った。

「帰って来なさい」


 あの時、
私は重度の統合失調症だったと思う。

 楽しかった大阪生活は、
跡形もなく、完全に終了した。

今振り返ると、あの頃の私は、恐怖と絶望のどん底にいた。

第13章|鹿児島編 第2期 就職訓練から就職

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